テニス肘 上腕骨外側上顆炎
テニス肘
正式名称は「上腕骨外側上顆炎」
テニスのバックハンドの動きで
負担がかかり痛めやすいので
テニス肘と名前がついてますが、
日常生活で取っ手、グリップのついているカバン、ヤカンを
手のひら方向に曲がった状態で
持ち上げる動作の繰り返しや
重い物を持ち上げる作業で
痛めることが多いです。
上腕骨の外側上顆に停止する、短橈側手根伸筋の繰り返す収縮が
原因となっている事が多いです。
一般的には、短橈側手根伸筋をストレッチ、マッサージで緩めましょう。
っていうのが基本ですが、
なかなか改善しないテニス肘だと思われている肘の痛みが
違う原因ということがけっこうあります。
1つ目は上腕二頭筋の停止部の炎症
二の腕の力こぶの筋肉が
骨に付着するところの炎症です。
前腕が内側に捻った状態で
肘を曲げ伸ばしする動作を繰り返しでなりやすいです。
筋トレで例えると前腕回内でダンベルのアームカールで
なりやすいです。
2つ目は橈骨神経の圧迫からくる痛み
身体が上手く使えていない状態で
筋肉、筋膜(筋間中隔、浅筋膜)によって
橈骨神経に圧迫や引っ張る力が加わり
肘の後、外側に痛みが出現
この原因で痛みが長く続いている事は
自分の感覚で1番多いです。
テニス肘の約10%が
テニスのバックハンドが原因らしいです。
グリップを握ったときに
小指側だけ力を入れて、
親指側を力を抜いて使えると
いいですが、
親指をふくめて全部の指に
力を入れていると
短橈側手根伸筋に負担がかかりやすいです。
短橈側手根伸筋が原因の場合は
肘の固定よりも、手首の曲げ伸ばしに対して
リストバンド、テーピング、サポーターで
固定できると軽減することが多く感じます。