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むちうち
頚部の骨が強い衝撃で
ムチのようにしなり
打ちつけるように
組織を痛めてしまう症状を
「むちうち」と呼ばれています。
一般的に交通事故の追突されて受傷が多いですね。
ジェットコースターの衝撃ドドンパ
高いところからジャンプした着地
いきなり体当たりされて
ロックバンドのライブで首を振って
スノボーで転倒
パッと思いつくのでこんな感じです。
痛める組織によって分類されます。
いわゆる「むちうち」
①頚椎捻挫型
②神経根症状型
格闘技、ラグビーなどで頭から落下した場合が多い
③脊髄症状型
④バレー・リュー症状型
①頚椎捻挫型
むち打ち症のほとんど8割以上がこれになります。
最も一般的な状態であり
症状は、頚部の痛みになります。
頚部痛を起こすのは
筋・筋膜
椎間関節
椎間板
②神経根症状型
手のしびれや筋力低下といった
神経に異常が起きる神経根症状型
頚椎の変形によって椎間孔が狭くなり
その間を通過する神経根が圧迫されることで
神経根症状が誘発されます。
事故の外力によって
椎間関節や神経根に炎症がある場合は
頚部痛も同時にあるため
頚椎捻挫型への対応も必要となります。
症状が緩和するまで
炎症が落ち着くまでは
安静を保つことが大切です。
③脊髄損傷型
いわゆる脊髄損傷の状態であり
重症な「むちうち」になります。
障害した頚部より下位の神経に
障害(中枢性麻痺)が起こるようになります。
中枢性麻痺の場合は筋緊張が起きるため
歩行時に足関節が張る(底屈する)などして
歩行障害が現れます。
尿や便が出にくいといった
膀胱直腸障害が起こっている場合
できるだけ早く病院での手術が必要となります。
症状が落ちつくまで絶対安静が必要であり
病院への入院を必要とします。
④バレー・リュー症状型
後頸部交感神経(自律神経)が損傷することで
起こるのがバレー・リュー症状型で
別名「後頚部交感神経症候群」とも呼ばれます。
自律神経が障害を受けるため
めまいや耳鳴り
難聴
目のかすみ
眼精疲労
頭痛や吐き気
睡眠障害
全身の怠惰感などが起こります。
神経根症状型と併発する場合が多く
その場合は上記の症状に加えて
知覚障害や筋力低下を訴えることになります。
自律神経に刺激が加わることで
症状が増悪するため
症状が緩和するまで、頚部の安静が必要です。
頚部は、とても大事な神経が
通る場所ですので
痛めた際には正しい判断が大切です。
身体がおかしいなと思ったら
まず、1番に安静です。
吐き気、頭痛、めまい
一度、病院で検査をすすめます。
もし、おしっこ、うんちが出ないとなったら
早めに救急で病院に連絡してください。
「むちうち」といっても
軽症から重症と幅が広いので
症状に合わせた対応が必要です。