圧迫骨折
圧迫骨折
ドーンと尻もちでなります。
高齢者に頻発しやすい骨折の一つです。
尻もちドーンの圧迫骨折。
転んで手をついて手首ボキっとコーレス骨折。
スッテンと転んで太もも強打で大腿骨頚部骨折。
この3つが高齢者でなりやすい骨折です。
どれも骨折の発生には、骨粗鬆症など骨密度の低下が深く関わっているため
男性より女性の方が発生しやすいです。
圧迫骨折の好発部位は胸腰椎移行部
胸椎12番目と腰椎1番目
次いで腰椎2番、腰椎3番目、腰椎4番目
胸椎11番目,胸椎10番目となっています。
骨折が起こると激しい痛みを伴うことが予想されますが
実際には圧迫骨折の発生初期に痛みがないことがけっこうあります。
次の日の朝、激痛がきたりしやすいです。
理由としては、骨内部(皮質骨の深層や海綿骨)には
神経が分布していないため
内部にヒビが入っても痛みを感じることがないためです。
しかし、骨外部(骨膜)には神経が豊富に分布しているため
骨膜に損傷が起こると激しい痛みが襲ってくることになります。
多くの場合は最初に骨内部に問題が起き
そのヒビが骨外部に波及するようにして進行するため
痛みの多くは2〜3日後に起こります。
もちろん受傷時に骨膜を損傷したケースでは
受傷直後より疼痛が発症しますが
そのケースはわずかに10%ほどです。
骨粗鬆症の場合は小さい圧力で発生します。
経験上、お風呂の椅子に勢いよく座っただけで発症した方もいました。
転倒などの具体的なエピソードがないまま
突然に発生しているケースも非常に多く見受けられます。
背中あたりが丸くなってしまった高齢者の方は
過去に知らず知らずに圧迫骨折している事もよくあります。
骨折が原因で神経症状が出たり悪化することは少ないです。
治った後は良好な事がほとんどです。
「尻もちついたー」
と言われると
背骨をトントン叩いて響くか確認します。
それを怠ると昨日は痛くなかったのに
朝起きたら激痛!
「あそこの整骨院行ったら悪くされたー」
「あそこで骨を折られたわ」
恐いですね🐼💦
しっかりと正しい判断と処置
しっかりとしたご説明をさせてもらう事が大切です。