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ぎっくり腰
仙腸関節から起こるぎっくり腰
くしゃみをした時や床の物をとろうとして手を伸ばした時などに
ギクっと痛みで身体を伸ばせなくなった状態をギックリ腰といいます。
筋肉の原因が多いですが
骨盤の仙腸関節での炎症が原因の場合もあります。
仙腸関節は
仙骨の耳状面と腸骨の耳状面が関節になる。
平面関節になります。
しかし、関節面は凸凹で不規則な形状をしており
それらが、はまり込んでいるために可動性はほとんどありません。
仙骨が腸骨に対して前屈する可動域は約1.3度
後屈する可動域は約1.7度ほどといわれています。
距離にすると1〜2㎜と非常にわずかではありますが
仙腸関節が動くことで日常生活、歩行などで微調整し
滑らかな運動を実現しています。
仙腸関節は安定性関節なので少し動く程度でよいのですが
無理な運動、身体を上手く使えない状態で繰り返し運動、仕事の作業で
仙腸関節に加わる負荷が大きくなると
仙腸関節に炎症を引き起こしぎっくり腰になる可能性があります。
高齢者では仙腸関節が変形して骨癒合してしまっている場合も多いため
高齢になるほど、ぎっくり腰が起きにくくなるともいえます。
反対に産後などの女性は骨盤周囲の靱帯が緩んでいるため
仙腸関節の炎症を起こしやすくなっています。
痛みの出ない生活の為に
正しい身体の使い方が大切です。